昨日の米国消費者物価指数(CPI)の結果を受けての、為替相場の状況をメモ。
昨日6/13に発表されたCPIの結果は以下のとおり。
・米国 消費者物価指数(CPI)[前月比] 前回0.4、今回0.2、結果0.1
・米国 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 前回4.9、今回4.1、結果4.0
・米国 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 前回0.4、今回0.4、結果0.4
・米国 消費者物価指数(CPIコア指数)[前年同月比] 前回5.5、今回5.3、結果5.3
結果を受けての相場の状況は以下のとおり。
USD/JPYの状況

CPIの結果を受け、139.50近辺だった相場が140円を上回る結果に。
米国債の状況
①米国債(2年)利回り

②米国債(10年)利回り

2年間の日足なのでわかりづらいけれど、2年、10年ともに利回り上昇。
その他付加情報
通常のCPIコア指数は、CPIのうち変動幅の大きな食品やエネルギーを除いた結果とのこと。
CPIコア指数とは、変動の大きいエネルギーと食料品を除いCPIであり、コア指数がほぼ予想どおりであったことから、消費者物価指数は特段、大きな変動なしと見える。
なおBloombergの記事ではCPIの下落は、ガソリン安を反映した結果とのこと(※1)
※1 6/14 Bloombergの記事
「米生産者物価指数、5月は予想よりも低下-ガソリン安を反映」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-14/RW8TGYT0G1KW01?srnd=cojp-v2
今後の為替相場の予想
米国のインフレの状況は沈静化はしているものの、デフレが進んでいる状況ではないように見える。金利がこれだけ上がり、家賃や購入できる商品が高くなっている状況で、よく消費が冷え込まないなと感心するけれど、自分とは考え方が違うのかなとも。
ただ、指標を受けてUSD/JPYも債券も上昇しており、取引結果としては大負けな状況。
6/13の雑記にも書いた通り、私がUSD/JPYのショートに賭けているのは、6月末が欧米金融機関の中間決算の締め日であることから
- IMM投機筋が積み上げているJPYショートの巻き戻し
(6/13の雑記のIMM投機筋ポジション参照) - ヘッジファンドの米国債のショートの巻き戻し(※2)
※2 Bloombergの6/12の記事より
「ヘッジファンドの債券弱気派、米国債のショートポジション拡大続ける」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-12/RW4FDPT0AFB401
その他の下落材料として、3月に顕在化した米国の銀行の財務状況悪化の件がある。
6月末に決算の締め日ということは、そのタイミングで財務状況が悪化しているようだと預金引き出し等に繋がりかねないことから、銀行としても何らかの手を打つ必要に迫られると妄想。
(中小銀行は預金の引出しが3月から続いており、非常に厳しい状況との噂)
また米国の金融機関は米国債の価格の下落により含み損を大量に抱えていると噂されており、決算のタイミングでこれが公表されることで破綻の恐れが出てくる銀行も多いと妄想。
6月は1年でもっとも決算発表が多くなる時期(6月と11月の2回)なことから、そういった利害をもった金融機関どうしが手を組み、なんらかの指標・ニュース等を言い訳に、相場の大逆転を演じてくれないかな~と祈ることに。
(その他メモ)
なお話は変わるのだけど、各種指標の表現はグラフにしたいなと改善を検討中。
+0.1とか0.2とか言われても、正直どれだけ大したことがないのかor深刻なのかが不明瞭で鳥瞰図として不適かなと。
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