2023/6/22 為替相場 雑記

為替相場

USD/JPYの相場に影響を与えそうな、指標やニュースの記事、雑記をメモ。

米国の各指標

本日は育児の都合で、早めの更新になるため、21:30の米国の指標発表は明日のブログへ記載予定。
個人的な予想では米国の景気悪化はさらに進み、失業保険申請件数も継続受給者数も増加すると予想。

USD/JPYの状況

USD/JPY 15分足

USD/JPY 日足

米国債の状況

米国債(2年)利回り

米国債(10年)利回り

前回からの変動
 2年 ・・・4.730→4.744に上昇
 10年・・・3.756→3.746に下落

IMM シカゴ通貨先物(日本円)投機筋(Non-Commercial)のポジション

基準日投機筋ポジション
(円買い)
投機筋ポジション
(円売り)
NETポジション
2023/5/1629,49494,285-64,791
2023/5/2336,760117,420-80,660
2023/5/3040,738136,929-96,193
2023/6/634,151138,968-104,817
2023/6/1337,088141,064-103,976
単位:枚

IMMの表からわかること

  • 直近1か月での投機筋のポジションは円売りに傾いている
  • 6/13時点で前週に比べ逆張りによる円買いポジションの増加が見られる。

その他本日のニュース記事等

Bloombergの記事から気になるものを紹介。(詳細はリンク先の記事を参照)

  • 米国株の空売りポジション、22年以来の1兆ドル突破-巨額含み損抱え
    メモ:株価暴落を予想している投資家が多く、空売りポジションが増加。株価が引き続き上昇ならロスカットによる一層の上昇となりそう。
    USD/JPYへの影響:円買い。暴落の際には円が買われる場合が多いが、コロナの時のようにドルが買われる場合もある。ただし現状の相場においてはUSDが買われすぎかつ、円買いによる日本株上昇に賭けている投資家が多いことから、円買いとなる可能性が高いか。
  • 投資家がナスダックETFから資金引き揚げ-下落始まるタイミングで
    メモ:とあるナスダック100指数に連動する上場投資信託からの資金引き上げが6/16から続いている。
    USD/JPYへの影響:円買い。米国株価暴落への備えのように見える。
  • 絶好調MMF、資産ますます増加へ-翌日物以外への投資で利回り上昇
    メモ:MMFの残高は過去1年で約1兆ドル(約142兆円)増え約5兆5000億ドルに達した。
    USD/JPYへの影響:円買い。米銀行の預金引き出し後の避難先がMMFとなっているはずで、米銀の預金減少と直結しているはず。FRBが米銀の資金援助をしている間は倒産の可能性は低いものの、限界はいつかくる。もし金融不安が再燃すれば、円買いか。
  • YCC、当面調整が必要とは考えてない-野口日銀委員
    メモ:日本銀行の野口旭審議委員はYCCについて、「当面、調整が必要とは考えていない」とのコメントを発表。年後半には物価の下落を見込んでおり、また産業の国内回帰を狙っておりそのためにも円安の継続が必要と考えているっぽい。
    USD/JPYへの影響:直近:円買い、年後半:円売り。直近は世界情勢の懸念から円買いへの逆転が発生することを見込んでいるように見える。ただ産業の国内回帰まで狙っているとなると、長期的には円安誘導を狙っていると想定されるため、長期的には円売りが固いかな。
  • パウエル議長、年内2回の追加利上げで方向性示唆-下院金融委で証言
    メモ:金融当局として年内2回の追加利上げ想定しつつ、ペースはゆっくりとなる見込みであることを示唆。一方で商業用不動産価格の下落が増えており、同資産への融資が多い中小銀行の監視が必要とのコメントあり。
    USD/JPYへの影響:フラット。利上げは円売り要因。米銀不安は円買い要因。
  • 日本株に恒例の需給悪化、1兆円超のETF換金売り-年金再配分も
    メモ:投資信託や年金基金は、相場上昇で膨らんだ株式ウエートを引き下げるため、リバランスする傾向がある。また7月に決算を迎える運用会社は分配金の確保を目的としった売りを出す場合がある。
    USD/JPYへの影響:円買い。メモの内容は主に日本国内の運用での話だけど、ここ最近話題になったように海外投資家が日本株を買う場合には為替ヘッジにより円売りを行う場合が多い。もし海外投資家が6/30めがけての株価下落を想定して売り浴びせをしてくる場合には、為替ヘッジの逆転、つまり円買いが起きるんじゃないかな。
  • 米経済は予想より強い公算、投資家は慎重過ぎる-KKRのマクベイ氏
    メモ:今年の米国の経済は強くなり、インフレはより穏やかになると予想。
    USD/JPYへの影響:円売り。米国の経済が堅調に推移し、株価暴落等が起きないのであれば、現在の円安、ドル買の流れが継続する。

コメントと今後の予想

USD/JPYは、141.8円近辺をうろうろ。ブログを書いている時点では141.95近辺まで上昇している。

この後21:30からは先週不調だった失業保険申請件数も継続受給者数も増加すると予想。ただ単純に失業保険の指標が悪化したとしてもUSD/JPYへの影響は限定的になりそう。
それよりもやっぱり6月末を目指したポジション巻き戻しに向けての動きや、ここ最近の株価やドル円の上昇スピードの速さを懸念しての投資家の利確の動きが一番のショートの追い風となる見込み。

現在は6/22の18時。このあと20時に英中銀の政策金利発表があり、その後21:30から米国の指標発表という流れ。個人的には、英中銀の政策金利発表で利上げが発表され、GRP/JPYの上昇にともなってUSD/JPYが瞬間的に上昇した後、21:30の米国指標発表目掛けて上昇が沈静化し、そのまま指標発表を受けて下落相場開始、というストーリーを勝手に妄想。

ちなみに昨日もFRB議長会見直前の142.35までの上昇相場を読めずストップロスで大損しているので、負け犬ギャンブラーの戯言だと思って聞き流していただきたい。。

一応、英中銀の政策金利発表関連のニュースもリンク貼っておきます。

現在のポジションとポジションメイクの理由

現在のポジション

ポジションメイクの理由

取り急ぎ6月中は、今のショートポジションを維持し、為替相場の流れをウォッチする予定なので、昨日のUSD/JPYの142近辺でショートポジションをメイク。

理由は以下のとおり。あらためて確認。なおその他ニュース記事等もショートポジションをメイクする理由の一つ。近々下落相場に入るとは思うんだよなぁ。

  • 米国や欧州、中国の景気の減速が徐々に進行
  • IMM投機筋が積み上げているJPYショートの巻き戻し
    (6/13の雑記のIMM投機筋ポジション参照)
  • ヘッジファンドの米国債のショートの巻き戻しを期待(※2)

※2 Bloombergの6/12の記事より
  「ヘッジファンドの債券弱気派、米国債のショートポジション拡大続ける」

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