一週間の振り返りと次週のエントリ・手仕舞いの計画
一週間の相場の動き
USD/JPY 15分足

TRY/JPY 15分足

TRY/USD 15分足

米国債(2、10年)、USD/JPY、政策金利 日足チャート(直近4年)

米国債(2、10年)、USD/JPY、政策金利 日足チャート(直近2年)

※上記グラフは以下のページにも掲載。
IMM シカゴ通貨先物投機筋(Non-Commercial)ポジション(日本円)

一週間のニュース記事
米国 経済
- 米雇用者数、予想上回る伸び-大規模関税の前に労働市場は堅調 ※【4/4】Bloomberg
- 【米国市況】株急落、ナスダック100は弱気相場入り-円は147円付近 ※【4/5】Bloomberg
- コロナ禍以来最悪の株価メルトダウン、関税で世界的景気後退に現実味 ※【4/5】Bloomberg
米国 政策/為替・金利相場
- トランプ政権が世界一律10%の相互関税-日本24%、中国は計50%強に ※【4/3】Bloomberg
- コロナ禍以来最悪の株価メルトダウン、関税で世界的景気後退に現実味 ※【4/5】Bloomberg
- 【米国市況】株急落、ナスダック100は弱気相場入り-円は147円付近 ※【4/5】Bloomberg
- トランプ大統領、利下げは「今が絶好のタイミング」-FRB議長に圧力 ※【4/5】Bloomberg
- トランプ減税延長と債務上限引き上げに向け前進-米上院が決議案可決 ※【4/5】Bloomberg
- JPモルガン、今年の米リセッションを予想-トランプ関税が雇用抑制 ※【4/5】Bloomberg
日本 金融政策/為替・金利相場
- パウエル議長、関税でインフレ長期化を警戒-様子見維持を示唆 ※【4/5】Bloomberg
- 米共和党が富裕層の所得税率引き上げを検討、最高40%も-関係者 ※【4/4】Bloomberg
- ウォール街、関税について大統領の翻意促すことをベッセント氏に期待 ※【4/6】Bloomberg
その他 欧州、新興国
- 「中国はしくじった」、トランプ氏が報復非難-「政策変えない」と投稿 ※【4/4】Bloomberg
- 相互関税巡る混乱、ユーロが意外な勝者に-対ドル6カ月ぶり高水準 ※【4/4】Bloomberg
- スイスにEUより高い米相互関税-ロレックスやスウォッチに影響も ※【4/4】Bloomberg
- 高まるECB利下げ観測、相互関税の経済・物価押し下げ影響見込む ※【4/5】Bloomberg
現在のポジション

一週間の値動きのポイント
- USD/JPY・・・149円台後半で始まり、4/2のADP雇用統計の結果が良かったことで一時150円台を回復するも、直後4/3早朝のトランプ大統領による相互関税の発表により暴落を開始した。暴落は2日経った4/4になっても続き、一時144.50円台まで下落。その後は急反発し、週末時点では146円台後半で終了。
- TRY/JPY・・・ドル円とほぼ同等の動き。3.86円台で終了。
- TRY/USD・・・ほぼ値動きなし。フラット。
- 米短期・長期金利・・・ドル円相場と同様の動き。相互関税率の発表に伴い急落し、4.5%台から一時3.9%台まで急落。
- IMM投機筋ポジション・・・円買い微増、円売りも微増。NETポジションは微減。
今週の相場について
今週の後半はトランプ大統領による相互関税の発表により市場はメルトダウン。ドル円も4/2の150円近辺から4/4の夜に一時144円となり、6円近い大暴落。
先週の計画では「トランプ関税発動と4/4の米雇用統計について、どちらもある程度悪い結果は先週までに織り込まれているので、何らかのよりひどい結果が出てこない限りはドル円は上昇か同じ水準を維持と想定」と想定していた。結果は最悪のシナリオ、つまり想定よりも大きな相互関税が発表され、株もドル円も大暴落となってしまった。きっついなぁ、本当に。
4/4金曜日も米国株が2000ドルを超えて下落しているので、おそらくドル円も大きく下落しそう。一方で4/4は20時ころに144円台まで下落した後、米雇用統計が無難だったこととパウエルFRB議長が利下げに消極的だったことを受けて一時147円台まで急上昇した。ドル円の急上昇については恐らく投機筋が円買いポジションを解消したことによる急上昇だと思われる。
ポジションについて、2週間前に仕込んでいたドル円の買いポジションはあっさり解消となった。その後も底値で買おうと南海かトライしたけれど下落がしつづけ、大損の週となってしまった。もうFXやめようかなってレベルまで負けてしまった。逆に4/4金曜日夜に144.50まで下げたときに頑張って買っておけばよかったけど、ヒヨって変えず、147円台までの急反発に片足しか乗れず今に至る。
トルコの状況だけど、今週はロイターやブルームバーグでもトルコに関する記事がみあたらない感じ。イスタンブール市長の釈放を求めるデモはまだ続いているんだろうか。まぁトランプ関税の影響がホットすぎてニュースもそちらに集中してしまっているということだろうか。以下は先週のトルコリラの建玉数量と値動き。いずれも微増。

次週の取引計画
先週末早朝にかけての米国株価大暴落を受け、4/7(月)の日本市場も下落を続ける可能性が高いと考えている。つられてドル円も下落すると想定。その後は既に対抗関税を発表している中国以外、欧州や他国がどう出るか次第で、さらなるドル円の下落もしくは急上昇のどちらかになると想定。なおこれ以上の下落は材料的には対抗関税くらいしかないので、今の146.90円台から下がるとしてもせいぜい144円台で止まると想定。対して上昇する場合はここまで下落を主導した投機筋のポジション巻き戻しによるものとなるので、急上昇となると想定。つまり144円台まで下落したところを買っていく動きをすれば、大きく負けることは無いのではと考えている。基本的には現状のポジションを維持しつつ様子見。下がるようであれば値動きを見つつ144円台かもう少し上ら辺で買いを増やしている予定。なお欧州も対抗関税を発表するようであれば、ポジションを半分以下にして1日程度様子見かな。
再掲になるけど、長期的な取引計画について以下①②を予想している。既に予想①の150円近辺でのレンジという予想は外れつつあるのが残念。
- 予想①:2025年5~6月頃まではこのままトランプ大統領の方針に振り回されて為替相場も150円近辺でのレンジで推移。(4/4に144円台まで下落しているので外れつつある)
- 予想②:2025年7~9月頃(?)に米国経済が限界を迎えて何らかの危機もしくは経済指標の悪化を受けて政策金利の大幅引き下げを見込んだドルの急落が起こる可能性がある。(2007年のサブプライムローン危機の動きを参考に予想。なお危機というのは関税とはもっと別のリスクか政策によって発生すると想定)
トルコリラの投資については、潜在的なトルコのリスク(=エルドアン政権のリスク)に今後も引き続き警戒する必要がある。前述の危機が起きればTRY/JPYも暴落して、その時には今生き残っているトルコリラ買いポジションも解消が進むと予想。TRYを買うとしたら同暴落により250,000辺りまで建玉がなくなったタイミングを狙う予定。また2028年までにあるであろう大統領選挙でエルドアン大統領が勝利することは無いと思われ、エルドアン大統領が負けた後の方が安心して買えると考えている。引き続き、様子見の状況が続く見込み。