一週間の振り返りと次週のエントリ・手仕舞いの計画
一週間の相場の動き
USD/JPY 15分足

TRY/JPY 15分足

TRY/USD 15分足

米国債(2、10年)、USD/JPY、政策金利 日足チャート(直近4年)

米国債(2、10年)、USD/JPY、政策金利 日足チャート(直近2年)

※上記グラフは以下のページにも掲載。
IMM シカゴ通貨先物投機筋(Non-Commercial)ポジション(日本円)
※2025/3/30からはUSD/JPYのチャートも2軸目として表示

一週間のニュース記事
米国 経済
- 米PCE統計、支出わずかに増加-コア価格指数は予想上回る ※【3/28】Bloomberg
- 米消費者マインド約2年ぶり低水準、関税懸念でインフレ期待上昇 ※【3/28】Bloomberg
- 米国産のトヨタやホンダがお買い得に-トランプ関税で低価格車品薄 ※【3/28】Bloomberg
- 【米国市況】景気不安で株大幅安、ドルも下げ150円割れ-国債上昇 ※【3/29】Bloomberg
- 「米国第一」トレードは最悪の選択、不透明な政策下で勝者は分散投資 ※【3/29】Bloomberg
米国 政策/為替・金利相場
- トランプ氏、25%自動車関税を4月2日発動-米国産以外「全て」対象 ※【3/27】Bloomberg
- トランプ米大統領、TikTok巡り対中関税を軽減する可能性示唆 ※【3/27】Bloomberg
- トランプ氏、関税巡る交渉に「オープン」-医薬品関税は近く発表へ ※【3/29】Bloomberg
- トランプ氏とカナダ首相、初の電話協議-4月総選挙後に会談へ ※【3/29】Bloomberg
- グリーンランドの安全巡る対応足りず-米副大統領がデンマークを批判 ※【3/29】Bloomberg
日本 金融政策/為替・金利相場
- 米自動車関税で企業の資金繰り対策検討、雇用へ影響を回避-石破首相 ※【3/28】Bloomberg
その他 欧州、新興国
- リラに圧力、トルコ当局は防衛強化を模索-リラ建て貯蓄奨励など ※【3/24】Bloomberg
- ロシア、トランプ氏の「本気度」試す戦略―欧州への制裁解除圧力期待 ※【3/29】Bloomberg
現在のポジション

一週間の値動きのポイント
- USD/JPY・・・149円台前半で始まり週を通じて上下に動き一時151円まで到達するも失速。週末時点では149円台後半まで下落して終了。
- TRY/JPY・・・ドル円とほぼ同等の動き。3.9円台中盤で終了。
- TRY/USD・・・ほぼ値動きなし。フラット。
- 米短期・長期金利・・・上下に動くも、最終的には2年・10年債ともに週初よりも下落。
- IMM投機筋ポジション・・・円買い微減、円売りも微減。若干円売りポジションの解消が大きかったため、NETポジションはわずかに上昇。
今週の相場について
今週は4月からの米関税発動前週であり、トランプ大統領の関税発言を警戒する一週間となった。実際の動きとして3/27にかけてじわじわ上昇していたドル円が、3/28に自動車関税を25%かけることが発表されると日本株も米国株も2日連続下落し、週前半の上昇分を帳消しするような値動きとなった。米国の経済指標もいくつか発表されたけど、こちらは個人的には想定よりも良かったように見えた。金曜日にミシガン大学消費者信頼感指数が発表され、2年ぶりの低水準ということでドル円が1円以上下落したけれど、個人的には同指標はアンケート対象の人の気分とか曖昧なものも含まれる指標なので本来はそこまで材料にならないようなものと考えている。どちらかというと関税に伴う米国株売りに引っ張られてドル円も下落したのではと考えている。
先週仕込んだドル円の買いポジションは、今週も引き続き保有。週の中盤に151円まで上昇した時は爆益だったのだけど、その後149円台まで下落したため先週とほぼ同等の状況に。上昇したときに一度利確しとけば良かった。
トルコの状況だけど、今週もイスタンブール市長の釈放を求めてデモが続くなど政治不安が続き、トルコリラは軟調な展開が続いている。TRY/USDを見るとほぼ横ばいなのがよくわかる。ただ建て玉数量ば少しずつ増えてるんだよね。先週ストップロスを回避したリスク管理をきっちりしている投資家が頑張っていると思われる。

トルコの政治不安はしばらく続きそう。トルコリラもどうなるかわからないし、個人的にはとても買える状況ではなくなった。やっぱりエルドアン大統領の政権が交代するまではトルコリラ投資は避けた方が良いかもしれない。とすると2028年までにあるであろう大統領選挙を待つしかないかな。
次週の取引計画
今持っているドル円の買いポジションは引き続きキープするつもり。3/31は先週末の米株下落を受けてドル円も下落するだろうから、下落したところを買っていく予定。あと来週は4/2のトランプ関税発動と4/4の米雇用統計が主なイベント。どちらもある程度悪い結果は先週までに織り込まれているので、何らかのよりひどい結果が出てこない限りはドル円は上昇か同じ水準を維持と想定。
長期的な取引計画について、先日のブログで2025年は個人的に以下①②となる予想をしていた。②については警戒しつつもタイミングは数カ月もしくは数年後まで後ろにずれるかもしれない。
もともと②は2007年のサブプライムローン危機の時と2025年現在の状況とが非常に似ていたために歴史は繰り返すという想定のもの挙げていた予想。ただ以前よりも世界の金融システムはバーゼル3みたいな規制により強靱になっており、過去のような世界的な金融不安・危機は起きにくくなっている。起きるとしたら、新規システムやしくみに潜在している穴を突いた危機と想定。だとすると暗号資産とか世界的に膨れ上がった債務とかが引き金になりそう。でもそれが2025年に起きるかは、正直言って自信がない。
- 予想①:2025年5~6月頃まではこのままトランプ大統領の方針に振り回されて為替相場も150円近辺でのレンジで推移。
- 予想②:2025年7~9月頃(?)に米国経済が限界を迎えて何らかの危機もしくは経済指標の悪化を受けて政策金利の大幅引き下げを見込んだドルの急落が起こる可能性がある。
今の米国ってやっぱり図太いといか根強いというか、経済が悪い悪いと言われつつも破綻まではいかない人が多い印象。youtubeで米国に居住している人が配信している情報ベースなんだけど、株の下落の中でも買場ととらえている人が多く、とても楽観的な印象。ただ株や不動産のバブルが暴落するとパニックから株を手放す人が続出するスパイラルに入り、本当に恐慌と言える状況になってしまう気がする。これが起こるとしたら、それはたぶんDeepseekショックとかトランプ関税ショックとかよりももっと大きなもしくは毛色の異なるもの。例えば仮想通貨の価値が0になるとか米国が債務不履行になるとか、そうったレベルのショックが起こった時であって、おそらく今はまだ顕在化していないリスクによるもの。要は予見することはできない。おそらく顕在化し始めた時に判断するしかないので、日々のニュースには要注意。
その他トルコリラの投資については、潜在的なトルコのリスク(=エルドアン政権のリスク)に今後も引き続き警戒する必要がある。前述の世界的な金融危機が起きればTRY/JPYも暴落して、その時には今生き残っているトルコリラ買いポジションも解消が進むと予想。TRYを買うとしたら同暴落により250,000辺りまで建玉がなくなったタイミングを狙う予定。また2028年までにあるであろう大統領選挙でエルドアン大統領が勝利することは無いと思われ、エルドアン大統領が負けた後の方が安心して買えると考えている。引き続き、様子見の状況が続く見込み。