2025/6/2週の振り返りと次週の取引計画

為替相場

一週間の振り返りと次週のエントリ・手仕舞いの計画

一週間の相場の動き

USD/JPY 15分足

TRY/JPY 15分足

TRY/USD 15分足

米国債(2、10年)、USD/JPY、政策金利 日足チャート(直近4年)

米国債(2、10年)、USD/JPY、政策金利 日足チャート(直近2年)

 ※上記グラフは以下のページにも掲載。

 為替/米国債/政策金利の推移 短期データ

IMM シカゴ通貨先物投機筋(Non-Commercial)ポジション(日本円)

一週間のニュース記事

米国 経済

米国 政策/為替・金利相場

日本 金融政策/為替・金利相場

その他 欧州、新興国

現在のポジション

一週間の値動きのポイント

  • USD/JPY・・・144円付近で始まり、まずは下落。一時142円台まで下げるも中国の習近平国家主席と電話会談を実施する予定と伝わると米中関税懸念の緩和期待で上昇。週中盤になりADP雇用統計やISM製造業景況指数が大幅悪化していることが発表されると上昇分を全戻しし、再度142円台まで下落。その後は一方的な上昇となり、また金曜日の夜に発表された雇用統計も強さは無いものの弱くもないという結果で終わり、結果FRBの利下げは遠のいたとの観測から円は引き続き上昇。145円近辺で終了となった。
  • TRY/JPY・・・ドル円とほぼ同等の動き。3.69円台で終了。
  • TRY/USD・・・週を通じてレンジ相場。
  • 米短期・長期金利・・・高値で小動き。
  • IMM投機筋ポジション・・・円買いポジションを縮小と円売りポジションの増加が加速していることが判明。米雇用統計も終えて、おそらく転換点を迎えたと思われる。

今週の相場について

 先週のドル円の上昇から144→142→144→142→145と、1日で2円程度大きく動くことを繰り返す、ジェットコースター相場となった。雇用統計前の謎の上昇は、明らかに雇用統計の結果を知っていた動きだよね。案の定、IMM投機筋のポジション解消は加速していた。

 ポジションについて、ADP、ISM製造業の発表前に下落を予想して仕込んだ売りポジションが大当たりし一時爆益となったものの、142円台からの反転上昇に自信が持てずじわじわ利益を減らし、さらに見込んでいた雇用統計の悪化も大したこと無く、結果週を通じての利益は微増レベルまで減ってしまった。

 トルコリラの買いポジションは、今週もほぼ動きなし。対ドルでの下落ペースはわずかに減少したかな。

次週の取引計画

 次週の主な材料は、9日に予定されている米中通商交渉と、木曜日の米消費者物価指数の結果かな。
 週初は通商交渉への期待から上昇、もしくは先週の上げ相場の利確で若干の下落。その後は通商交渉の結果次第で上下に振れ、また米消費者物価指数の結果がインフレの加速を示すようであればドル円は上昇することになると思われる。

 投機筋のポジション解消が加速しているところを見ると、おそらく来週のドル円は上昇することになると思う。投機筋は140円台前半で利確することにしたように見え、ここからはポジション解消が加速することになると思われる。よって下値は限定的で、一時的に下落する場面があっても少し経ったところで買いが入ることになる。来週は下がったところを買う戦略で動きたいと思う。

 トルコリラの投資については、相変わらずエルドアンリスクがくすぶっている状況なのでとても買える状況ではない。おそらく今年の8月あたりには米国の失業率悪化によるドル円下落とトルコリラのストップロス狩りにより大きく下げることになるのではないか。TRYを買うとしたら250,000辺りまで建玉がなくなったタイミングを狙う。しばらくは様子見の状況が続く。