USD/JPYの相場に影響を与えそうな、指標やニュースの記事、雑記をメモ。
米国の各指標

USD/JPYの状況
USD/JPY 15分足

USD/JPY 日足

米国債の状況
米国債(2年)利回り

米国債(10年)利回り

前回からの変動
2年 ・・・4.722→に4.748に上昇
10年・・・3.717→3.737に上昇
IMM シカゴ通貨先物(日本円)投機筋(Non-Commercial)のポジション
基準日 | 投機筋ポジション (円買い) | 投機筋ポジション (円売り) | NETポジション |
---|---|---|---|
2023/5/16 | 29,494 | 94,285 | -64,791 |
2023/5/23 | 36,760 | 117,420 | -80,660 |
2023/5/30 | 40,738 | 136,929 | -96,193 |
2023/6/6 | 34,151 | 138,968 | -104,817 |
2023/6/13 | 37,088 | 141,064 | -103,976 |
2023/6/20 | 32,244 | 139,900 | -107,656 |
IMMの表からわかること
- 直近1か月での投機筋のポジションは円売りに傾いている
- 6/13→6/20の一週間で円買いも円売りも微減。ということはポジション解消が進み始めたということ。この動きは6月末にかけて進むと予想。
その他(本日のニュース記事等)
Bloombergの記事から気になるものを紹介。(詳細はリンク先の記事を参照)
- 米経済、今年は辛うじてリセッション回避へ-エコノミスト調査
メモ:金利の上昇は続いているものの労働市場は堅調であり、インフレの衰えも遅い。年内は徐々に経済は弱くなるものの、リセッションまで進まないのでは。
USD/JPYへの影響:現状のドル買い円安が継続。 - 英国で住宅ローン危機のリスク、根強いインフレで軟着陸の夢遠ざかる
メモ:英国の金利の上昇により住宅市場および家計への打撃は大きく、リセッションへの懸念があまりに大きいため、金利の大幅上昇にもかかわらずポンドの押し上げにはつながっていない。
USD/JPYへの影響:フラット。取り急ぎ円売りにはならなそう。 - ユーロ圏経済活動、6月にほぼ勢い失速-総合PMIが予想下回る
メモ:欧州の景気回復が終わりを迎えた可能性が高い。
USD/JPYへの影響:フラット。どちらかというと円買いにつながるニュースだけど、EUR/JPYが下落してもEUR/USDが下落したらUSD/JPYとしてはフラットになると想定 - 債券強気派、中銀のタカ派姿勢歓迎-インフレ抑制で利回り安定と信頼
メモ:FRBの金利引き上げは、インフレ抑制を間違いないものにし、長期債の有利となる。
USD/JPYへの影響:円売り。米国債の利回りが高値圏で維持される状況はドル買いにつながる傾向がある。 - 【米国市況】株下落、欧州の景気後退不安と利上げ警戒-143円80銭台
メモ:欧州の景気後退懸念から米国債が買われやすい状況。一方金利差からドルは買われ円は売られた。一時USD/JPYは143.80円台まで上昇。
USD/JPYへの影響:フラット。米国債の上昇(金利低下)はドル売りに繋がりやすく、ただ金融政策による金利上昇はドル買いにつながる。
コメントと今後の予想
昨日6/23もUSD/JPYの逆流は起きず、米国の追加利上げ示唆によるドル買い円売りが優勢となった。結果としてUSD/JPYは143.80円台まで上昇。
6/23は日本の5月の全国消費者物価指数(CPI、生成食料品・エネルギー除く)[前年同月比]が予想4.2%に対して4.3%に上昇したことで、多少円買いが進んだ。その後、イギリスの小売売上高の指標が微減(予想に対しては微増)、ドイツの製造業購買担当者景気指数(6月)が予想よりも悪化(予想43.5に対し41.0)、欧州の製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)(6月)も悪化(予想44.8に対し43.6)。さらに米国の製造業購買担当者景気指数も大幅に悪化した(本日の雑記の「米国の指標」を参照)。
にもかかわらずUSD/JPYがこれだけ大きく上昇するのは、やはり金利差の魅力は強いということだろう。もちろん、昨日の私のポジションもめでたくロスカット。また損を膨らませてしまった。
そろそろ6月末になるけれど、それまでに私の投資余力がすっからかんになるのが怖い。。
現在のポジションとポジションメイクの理由
現在のポジション

しょうこりもなく高値圏でポジションメイク。
ポジションメイクの理由
取り急ぎ6月中は、USD/JPYの上昇しきったところで再度ショートポジションをとる動きを繰り返すことにする。
理由は以下のとおり。近々下落相場に入るとは思うんだけれど、それがいつになるのかが読めず、とにかく上がったとこでショートするしかない。直近だと6月末までの次週1週間が最も確率が高いと想定。一方で7月に入った場合には長期戦になると想定されるため、ポジションは解消して様子見をする予定。
- 米国や欧州、中国の景気の減速が徐々に進行
- IMM投機筋が積み上げているJPYショートの巻き戻し
(6/13の雑記のIMM投機筋ポジション参照) - ヘッジファンドの米国債のショートの巻き戻しを期待(※2)
※2 Bloombergの6/12の記事より
「ヘッジファンドの債券弱気派、米国債のショートポジション拡大続ける」
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