2025/5/12週の振り返りと次週の取引計画

為替相場

一週間の振り返りと次週のエントリ・手仕舞いの計画

一週間の相場の動き

USD/JPY 15分足

TRY/JPY 15分足

TRY/USD 15分足

米国債(2、10年)、USD/JPY、政策金利 日足チャート(直近4年)

米国債(2、10年)、USD/JPY、政策金利 日足チャート(直近2年)

 ※上記グラフは以下のページにも掲載。

 為替/米国債/政策金利の推移 短期データ

IMM シカゴ通貨先物投機筋(Non-Commercial)ポジション(日本円)

一週間のニュース記事

米国 経済

米国 政策/為替・金利相場

日本 金融政策/為替・金利相場

その他 欧州、新興国

現在のポジション

 ※ポジションの保有なし

一週間の値動きのポイント

  • USD/JPY・・・145円台前半で始まり、5/12(月)に米中の関税交渉で関税率が大幅な引き下げ(米中ともに90日間115%引き下げ。米国が145→30%、中国が125→10%)となることを発表。結果ドル円は145→148円台まで急伸。その後伸び渋るとじわじわ下落を開始し、加藤財務相が5/19週にベッセント財務長官と為替相場について議論すると発表したこと(おそらくドル円上昇に対する牽制)や米韓通商交渉で為替に関する議論がされたと伝わるとドル円の下落も意識されて下落に拍車がかかり一時145円台中盤まで下落。その後は上下にふらふらしつつレンジ相場となり週末時点では145円台中盤で終了。
  • TRY/JPY・・・ドル円とほぼ同等の動き。3.75円台で終了。
  • TRY/USD・・・下落継続。
  • 米短期・長期金利・・・ドル円と同様の動き。利回り上昇。
  • IMM投機筋ポジション・・・ドル円が急上昇した直後のタイミングだったにもかかわらず円買いポジションの減少はわずか。ただ現象はしていることが確認できた。円売りポジションも減少したため、NETポジションは大きな動きなし。

今週の相場について

 米中関税交渉が一気に進展したことによる3円程度のドル円の上昇は、数日で元の水準まで押し戻された。円買いドル安の動きは根強い。

 ポジションについて、ドル円下落の動きに良い感じに乗って利益でたものの、その後のレンジ相場でじわじわ損失を積み重ねて大損。レンジ相場に弱いのよね。

 トルコリラの買いポジションは、今週は微増。対円ではトルコリラが上昇したことによるもの。ただ対ドルでは下落し続けているので、ちょっと買うのは難しいなぁ。

次週の取引計画

 今のところ、これ以上ドル円を下落させる要素は多くはない。週末近辺で米国債の格下げが発表されたものの、直後の米国市場は落ち着いている状況で週初に多少の下落はあっても大きな動きにはなりそうもない。日米財務相の会合でも為替水準の議論はされないと想定される。とすると、来週は徐々にドル円の水準が切りあがっていく流れになると予想している。ただ投機家はなるべく円が高い水準で利確したいと思われるため、何かしら円買いの理由となるような報道を挟んで揺さぶってくると想定されるので、ドル円急落の動きには注意したい。

 投機筋のポジション解消は、5/13時点で少し出てきたかなという感触。ただしまだこの程度の円買いポジションの減少では、すぐにポジション積み増しで元の状態になる可能性も否定できない。ただ、投機筋の我慢ももう限界だと思うんだけど、、。何か新しい燃料が投入されない限りは。

 トルコリラの投資について、潜在的なトルコのリスク(=エルドアン政権のリスク)に今後も引き続き残ったまま。トルコリラ円の下落は止まり、トルコリラ買いのポジションも増加しはじめたけど、対ドルでは下落し続けているところを見ると、今トルコリラを買うことは難しいかな。TRYを買うとしたら250,000辺りまで建玉がなくなったタイミングを狙う。また2028年までにあるであろう大統領選挙でエルドアン大統領が勝利することは無いと思っていて、エルドアン大統領が負けた後の方が安心して買えると考えている、つまり買ったとしても機を見て利確するつもり。しばらくは様子見の状況が続く。