USD/JPYの相場に影響を与えそうな、指標やニュースの記事、雑記をメモ。
米国の各指標
7/1の経済指標の発表はなし
USD/JPYの状況
USD/JPY 15分足

USD/JPY 日足

米国債の状況
米国債(2年)利回り 日足

米国債(10年)利回り 日足

前回からの変動
2年 ・・・4.877→に4.900に上昇
10年・・・3.839→に3.843に上昇
IMM シカゴ通貨先物(日本円)投機筋(Non-Commercial)のポジション
基準日 | 投機筋ポジション (円買い) | 投機筋ポジション (円売り) | NETポジション |
---|---|---|---|
2023/5/16 | 29,494 | 94,285 | -64,791 |
2023/5/23 | 36,760 | 117,420 | -80,660 |
2023/5/30 | 40,738 | 136,929 | -96,193 |
2023/6/6 | 34,151 | 138,968 | -104,817 |
2023/6/13 | 37,088 | 141,064 | -103,976 |
2023/6/20 | 32,244 | 139,900 | -107,656 |
2023/6/27 | 38,018 | 150,888 | -112,870 |
IMMの表からわかること
- 直近1か月での投機筋のポジションは円売りに傾いている
- 6/20→6/27の一週間で円売り・円買いともに増加。先週土曜の雑記に書いた、ポジション縮小の予想は外れたうえ、さらに円安が進む結果となっており、最悪の流れになっている。
その他(本日のニュース記事等)
Bloombergの記事から気になるものを紹介。(詳細はリンク先の記事を参照)
- 米最高裁、学生ローン返済免除は権限「逸脱」-バイデン氏は代替策
メモ:米連邦最高裁判所は6/30に学生ローン返済免除措置を権限逸脱と判決。これにより2023年8月末以降のローン返済再開が確定。
USD/JPYへの影響:長期的にはドル売り。米国ではカードローンの返済延滞が徐々に増加してきている状況。さらに学生ローンの返済も開始となれば、返済延滞がさらに増加すると懸念される。 - 【米国市況】ナスダック100、AIブームで上期に歴史的上昇-円反発
メモ:30日朝に発表された5月の米個人消費支出(PCE)統計は、景気が減速し、インフレが鈍化しつつあることを示唆。これを受け、米国の株価は大幅上昇、長期債金利は小幅下落、USD/JPYはわずかに下落した。
USD/JPYへの影響:ドル売り円買い。一時的だと予想する。さらなる円買いには追加の情報が必要。
- JPモルガンなど米大手行が相次ぎ増配発表-ストレステスト通過後
メモ:米大手行はストレステスト通過したことから恒例の増配を発表。ただし恒例の自社株買いは控える可能性があると警告。
USD/JPYへの影響:場合によっては大きな円買いとなる可能性あり。現時点での自社株買いを見送ったということは、今後の株価の下落を見込んでいると思われる。7月いっぱいは注視。 - 米消費者、予想上回るセンチメント改善続く-ミシガン大学統計
メモ:ミシガン大学消費者マインド指数は前月59.2から63.9へ上昇。
USD/JPYへの影響:ドル買い。高金利の長期化が見込まれる。 - 米地銀が消費者ローン債権の売り込み攻勢、ヘッジファンドに割引提示
メモ:米地方銀行と金融会社による消費者ローン(自動者ローンや個人融資)の投資会社への売り込みが増加している。こういった動きは消費者への融資の減少と融資時の金利の上昇を招き、経済の流動性の低下を招く。
USD/JPYへの影響:徐々にドル売り。米国経済の悪化のブーストに繋がると予想。 - イエレン長官、健全な雇用市場維持しつつインフレ鈍化させる道はある
メモ:雇用低迷を伴わないインフレの減速は可能との考え。個人消費の低下と米経済の若干の同化は許容。
USD/JPYへの影響:ドル買い。最も低下させてはならないのは雇用、という考え。雇用統計の重視が必要なのかもしれない。 - 米PCE価格指数の伸び鈍化、実質消費は横ばい-景気失速を示唆
メモ:5月の個人所得・支出データは徐々に低下。インフレ減速が始まっている。
USD/JPYへの影響:フラット。まだそこまで大きな原則とはなっていない。 - シカゴ連銀総裁、7月利上げの是非判断するにはさらなるデータ必要
メモ:インフレの一部指標は改善しているが、他のカテゴリーは予想されたほど急速には低下していないと同総裁は指摘。
USD/JPYへの影響:フラット。今後の指標次第。
現在のポジションとポジションメイクの理由
現在のポジション

前日6/30の上記ポジションのまま変わらず。
ポジションメイクの理由
6月中のポジションメイクの下記理由は全て空振り。2022年と同様、5~6月の相場逆転の動きはなし。今年も大損となってしまった。なお6/30に最後に作成したショートポジションは一応プラスになっているので、逆指値に引っかかって決済されるまで保有する方針。(あきらめが悪い。。)
- 米国や欧州、中国の景気の減速が徐々に進行
→ 減速は徐々に進行しているけれどUSD/JPYの下落には繋がらず。
- IMM投機筋が積み上げているJPYショートの巻き戻し
(6/13の雑記のIMM投機筋ポジション参照)
→ 巻き戻しは起こらず。積み増しとなった。 - ヘッジファンドの米国債のショートの巻き戻しを期待(※2)
→ こちらも巻き戻しは起こらず。積み増しとなった。
※2 Bloombergの6/12の記事より
「ヘッジファンドの債券弱気派、米国債のショートポジション拡大続ける」
コメントと今後の予想
7月の投資の方針は、これ以上投資資産を減らさないよう、見て動くようにしようと考えている。
3月以降は、主にyoutubeの動画やニュースに暴落(円買い)を煽られ、ポジポジ病になった結果、損を膨らませる結果となってしまった。
実は、ショートを始めたのはブログを始める前、今年3月の暴落時134円近辺。米地銀3行の破綻に続き、他の銀行も破綻が連鎖すると踏んでいたがそうはならなかった。その後現在の145円まで10円以上上昇したのだから、資産を大きく減らしたのは当然の結果。
今後長期的には追加で破綻する銀行が出てくるのかもしれないけれど、直近数か月で起きるかというとそれは読めない。少なくとも6月の銀行決算までの間に破綻するという当初予想は完全に外れた。
今回のことは、暴落を煽るyoutube動画やニュースの記事の記録とともに、よく肝に銘じておこうと思う。
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